「寝坊税(ねぼうぜい)」は、起きられなかった朝に、自分で決めておいた金額を支払うルールのことです。 目覚ましアプリ「ペナラーム」が使っている呼び名で、国に納める税金でも、法律上の罰金でもありません。 この記事では、寝坊税という考え方と、なぜお金が朝の自分を動かすのか、そしてペナラームでの具体的な仕組みを説明します。
寝坊税の意味:自分で決めて、自分に課すお金
寝坊税は、「決めた時刻に起きられなかったら、決めた額を払う」という、自分との約束です。 額を決めるのも、そのルールを自分に課すのも本人です。誰かに勝手に金額を決められることはなく、 起きられた朝には1円もかかりません。
「寝坊したら罰金」と言われることもありますが、法律上の罰金とは関係ありません。 前の晩の自分が、翌朝の自分と結ぶ約束。その約束を破ったときの代償に、少し皮肉を込めて名前をつけたのが「寝坊税」です。
なぜ、お金をかけると起きられるのか
夜に「明日こそ6時に起きる」と決めるのは簡単です。難しいのは、朝6時の布団の中でその決意を守ること。 眠い朝の自分は、夜の自分とはまるで別人のように「あと5分」を選びます。目覚ましを止める指は、昨夜の決意を覚えていません。
行動経済学では、未来の自分が誘惑に負けることを見越して、先に逃げ道を塞いでおく仕組みをコミットメントデバイスと呼びます。寝坊税はその一つです。 起きなければお金を失うというルールがあると、「あと5分」はもう無料ではなくなります。
ただし、効くためには条件があります。
- 額が、本当に痛いこと。失っても何とも思わない額では、朝の自分は動きません。
- あとから無料で取り消せないこと。取り消せるなら、朝の自分は迷わず取り消します。
- 失敗の判定がはっきりしていること。「起きた」の基準があいまいだと、言い訳の余地が残ります。
寝坊税は、払わないためにある
寝坊税は、起きられた朝には1円もかかりません。毎朝起きられれば、ずっと0円のままです。払うのは、起きられなかった朝の分だけです。
つまり寝坊税の目的は、お金を払うことではなく、払わずに済む朝を増やすことにあります。 「払いたくない」という気持ちを、朝の自分を起こす力に変える。それが寝坊税という考え方です。
ペナラームの寝坊税の仕組み
ペナラームでは、アラームは iPhone のアプリで、お金の約束はこのサイトで扱います。流れは次のとおりです。
- 1か月の上限を決める。このサイトで、1か月に支払う合計の上限を自分で決め、カードを登録します。 カードを登録するまで、お金の約束は成立しません。
- アラームごとに額を決める。上限の範囲で、朝ごとに額を選べます。落とせない朝は高く、そうでない朝は低く。 失敗の回数に応じて額が勝手に増えることはありません。
- 鳴ったら、止めて起きる。アラームが鳴ったら、猶予(標準は5分)のうちに止めれば、それが「起きた」の記録になり、 その朝は0円です。スヌーズはありません。
- 起きられなかった朝だけ、24時間後に確定。猶予のうちに止められなかった朝は、その朝の額が請求予定になり、 猶予が切れてから24時間後に確定します。
上限と、取り消せる場合・取り消せない場合
1か月に請求される合計は、自分で決めた上限を超えません。上限に達した月は、それ以上請求されません。 上限の変更は、このサイトからいつでもできます。
ペナラーム側の不具合が原因のときは、確定する前にマイページから異議を出せば、その場で取り消されます。対象になるのは次の場合です。
- アラームが鳴らなかった
- 起きて止めたのに、記録されなかった
- 請求額が、設定した額と違う
一方で、「寝過ごした」「起きたくなかった」といった理由では取り消せません。寝坊を無料で取り消せたら、寝坊税は意味をなくしてしまうからです。 支払われたお金は、ペナラームの運営費になります。
休みたい朝は、アラームをオフにするだけです。オフにした朝には約束が生まれないので、1円も動きません。
寝坊税が向いている人
- 目覚ましを止めて、無意識に二度寝してしまう人
- アラームをいくつかけても起きられない人
- 朝活や早起きを、意志の力ではなく仕組みで続けたい人
- 「明日こそ」を何度も繰り返してきた人
体調がすぐれない朝が続くときは、無理をせず休んでください。寝坊税は起きられる朝を増やすための道具で、自分を追い込むためのものではありません。